2007年09月18日

塗装が「酸化する」とどうなる?

 簡単にいえば「酸化する=錆びる」と言う事です。塗装表面が錆びた釘のようにカサカサになり、剥げてしまうのです。塗装表面が剥げてしまえば、軟らかい塗料が剥き出しとなり、砂、泥、酸性雨、SPM、DPM等にさらされた塗装は酸化しやすい状態になってしまいます。
sanka.jpg

 また一般的には余り知られていませんが、塗装膜には目に見えないピンホールが存在します。このピンホールの位置は不規則であり、穴が連続して重なることがあるため塗装の膜を何層にも重ねて塗る事により、防錆の役目を果たし得ることができます。(世に言う重ね塗りの事ですが、むろん塗装の美しさを増すためにも、必要なことです。)

 それでも塗装表層膜のピンホール自体は剥き出しですのでやがて水の浸入を許し、その水分によって何れは、塗料は、酸化し始めます。色焼けや色やせと言われている物は、つまりは顔料(塗装)の酸化なのです。



posted by earthrumi at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コーティング理論
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